恋の闇
こいのやみ
表現名詞
標準
losing one's reason due to love
文例 · 用例
だつて、ひとつで二つ光つてゐるのが中に交つてゐるんですもの……」「矢張、恋の闇と言つたやうなわけなんだね?
— 田山録弥 『山間の旅舎』 青空文庫
真暗、くらくらくろ装束で忍び込んだる恋の闇 と、手を延して、広縁の板へ触れたとき、背後から「何用でござる」 小藤次は、冷たいもので、身体中を逆撫でされたように感じた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
そして「恋の闇路を踏み迷ふ……」と云つた調子の狂乱の場や、「散り失せしこそ哀れなれ」式の愁嘆場を通じて、勿論、これほどまでゝはないが、可なりの通俗味がある。
— 岸田國士 『仏国現代の劇作家』 青空文庫
四十の恋といふのがあるが、之も四十の初恋で、家康遂に青春を知り、千々に乱れ、ふてくされて、喧嘩を売らう、喧嘩を買はふ、規格に大小違ひはあつても恋の闇路に変りはない。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
とつおいつ恋の闇路は思案にくれたる若衆の思いのたけをしたためましたる手紙をくわえて恋の文づかい、首尾よく演じましたるときは御手拍子御カッサイ」封じた文をおいて鼠を放すと、これをくわえて後先を見廻し、チョロチョロと座敷を一廻り二廻り走り廻ったのちに、一人の人の袖口へ文をいれました。
— ――『鼠の文づかい』より―― 『屋根裏の犯人』 青空文庫
わしは恋の闇に迷ひながら、かう自ら叫んだ。
— LA MORTE AMOUREUSE 『クラリモンド』 青空文庫
――『いや読めたわい』と、雇い人たちは推量したものである、『恋の闇路にふみ迷い、てなところだな。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
「かかるべしとはしらつゆの、草踏みしだき庭伝い、忍びよったる盛遠は、月こそ冴ゆれ恋の闇、キャッー あれ――、あなた助けて――、アレー武さんが仙ちゃんを――、あなた!
— 大倉※子 『深夜の客』 青空文庫
作例 · 標準
あの小説の主人公は、恋の闇に囚われて破滅していく。
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彼の言動は、まさに恋の闇に迷い込んだ者のようだった。
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親友が恋の闇に落ちていくのを見て、どうにか助けたいと思った。
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