モジリ
モジリ
名詞
標準
ripples made by fish (on the water's surface)
文例 · 用例
やっぱり、お化けかしら」 自分は本棚から、モジリアニの画集を出し、焼けた赤銅のような肌の、れいの裸婦の像を竹一に見せました。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
」「煙草専売局の会計をしてるンですってよ」「ホウ、固い方なンだね」 土色の壁にはモジリアニの描いた頭の半分無い女や、ディフィの青ばかりの海の絵が張ってあった。
— 林芙美子 『清貧の書』 青空文庫
壁のモジリアニも、ユトリオもディフィも、おそろしく退屈な色に褪めてしまって、私は、与一が毎朝出掛けて行くと、一日中呆んやり庭で暮らした。
— 林芙美子 『清貧の書』 青空文庫
南画風なラブラードは、このパリのたそがれの音を、画面の中に出せたのであらうか、モジリアニの女の腰部は、パリのたそがれをよく知つてゐるのではないだらうか、――この白暮の聴覚を意識した絵が描けたら、どんなに楽しく涼しい気持であらう。
— 林芙美子 『瑪瑙盤』 青空文庫
マチス、モジリアニが好きで、色刷りを時々出して眺めている。
— 林芙美子 『生活』 青空文庫
日の当る側の座席を選んで四角な大きい白木綿の風呂敷包をわきにおいて腰かけ、それに肱をかけながら長くのばした小指の爪で耳垢をほじったりしているモジリの爺さんのほか、乗客はまばらである。
— 宮本百合子 『乳房』 青空文庫
正一が、店のところで、煉炭火鉢の上へ跨りかかるような恰好をし、モジリを着た男と何かかけあっている。
— 宮本百合子 『猫車』 青空文庫
私は立ち止って振り返る必要は無かった、と云うのは電柱の蔭に夫迄身を潜めて居たらしい一人の五十格好の鳥打帽にモジリを着た男が、素早やく私と肩を並べて恰も私の連れの如く粧い乍ら、ぶらりぶらりと歩調を合わせて歩き始めたからであります。
— 西尾正 『陳情書』 青空文庫
作例 · 標準
湖の面に小さなモジリが見えた。あそこには大きな鯉が潜んでいるに違いない。
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釣竿を構えて、魚のモジリをじっと待つ時間は、釣り人にとって至福の時だ。
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夕暮れの池で、あちこちにモジリが立ち、魚たちの活発な動きが伝わってくる。
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