継弓
つぎゆみ
名詞
標準
文例 · 用例
二尺八寸の極めて小さい弓―― それを継弓にして、金襴の袋などに入れた、贅沢な道具を持った旦那衆が、美しく彩色を施した九寸の朴の木の矢で、七間半の距離から三寸の的を射て、その当りを競って楽しんだのです。
— 矢取娘 『銭形平次捕物控』 青空文庫
言うまでもなくこれは寸法二尺八寸の極めて小さい弓で、初めは楊柳で作りましたが、後にはいろいろの貴い材料で作り、継弓にして金爛の袋などに入れて持って歩くようになりました。
— 大村兵庫の眼玉 『銭形平次捕物控』 青空文庫
継弓にしても目に付くはずだが、どうも思い出せない」「貴方様は、殿様日頃の遊ばされようについて、どう考えていらっしゃいます」 平次は妙な事を訊ねました。
— 大村兵庫の眼玉 『銭形平次捕物控』 青空文庫
――あれは、船頭を一人仲間に引入れて、少し下手の土手に着けさせ、そっと登って、堤伝いに船の上へ行くと、狙いを定めて矢を射たのさ、――当ったと見ると、継弓を畳んで元の場所へ引返し、船を中流まで出して、いい加減のところから漕ぎ戻らせ、今向う岸から来たような顔をしたのだろう。
— 大村兵庫の眼玉 『銭形平次捕物控』 青空文庫
紫檀の継弓を捨てるくらいなら、自分の身体を隅田川へ捨て兼ねないよ。
— 大村兵庫の眼玉 『銭形平次捕物控』 青空文庫
で、初めは楊柳で作りましたが、後にはいろ/\の貴い材料で作り、繼弓にして金爛の袋などに入れて持つて歩くやうになりました。
— 兵庫の眼玉 『錢形平次捕物控』 青空文庫
繼弓にしても目に付く筈だが、どうも思ひ出せない」「貴方樣は、殿樣日頃の遊ばされやうについて、どう考へていらつしやいます」 平次は妙な事を訊ねました。
— 兵庫の眼玉 『錢形平次捕物控』 青空文庫
――あれは、船頭を一人仲間に引入れて、少し下手の土手に着けさせ、そつと登つて、堤傳ひに船の上へ行くと、狙ひを定めて矢を射たのさ、――當つたと見ると、繼弓を疊んで元の場所へ引返し、船を中流まで出して、宜い加減のところから漕ぎ戻らせ、今向う岸から來たやうな顏をしたのだらう。
— 兵庫の眼玉 『錢形平次捕物控』 青空文庫