都市生活
としせいかつ
名詞
標準
文例 · 用例
一方、都市生活で鋭敏にされた少年少女の柔かい頭には、そんなものが死ぬ程嬉しくふるえ込む。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
近代の都市生活者の九十九パーセントまでが知らず識らずの間に罹っているといわれる強迫観念症の仕業にちがいないのだ。
— 海野十三 『西湖の屍人』 青空文庫
小学校の方も、板垣鷹穂氏らの都市生活研究会とかがこしらえたのより遙にヴィヴィッドであるし、生活が出ていてよかった。
— 一九三七年(昭和十二年) 『獄中への手紙』 青空文庫
配給野菜で都市生活のものが、どういうものを食わされるかということが沁々とわかりました。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
つづいて、私は或る機会で、文部省その他の役所の人々が集まってこしらえている「都市生活委員会」主催の「都市生活映画第一篇小学校」三巻を観た。
— 宮本百合子 『映画の語る現実』 青空文庫
窓の中に壁があるような構造を必要とする気候であり、個別住宅が主となっている現状に於て、都市生活のことを考慮する者は、洗濯物の処置についても更に一考すべきであろう。
— 豊島与志雄 『風俗時評』 青空文庫
――唯の一例として、ごく断片的な場合を取って見ても、近代交通機関に於ける技術的発達は、近代都市生活者の日常的な生活意識の断片に於て、高速度、スピード乃至急テンポの愛好という一定の好みを生んでいるのを見る。
— 戸坂潤 『技術の哲学』 青空文庫
車道横断の道徳や押し合わずに乗降車する道徳は、学校の修身に責任があるのではないが、近代都市生活自身が教育する道徳なのである。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫