蹴上げる
けあげる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to kick up (a ball, dust, etc.)
文例 · 用例
猛狒怒つて刀身を双手に握ると、水兵は焦つて其胸先を蹴上げる、此大奮鬪の最中沈着なる海軍士官は靜かに進み寄つて、二連銃の筒先は猛狒の心臟を狙ふよと見えしが、忽ち聽ゆる一發の銃聲。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
どうも始末に悪いのは、高く崩れる裾ですが、よくしたもので、現に、その蚤の痕をごしごし引掻く次手に、膝を捩じ合わせては、ポカリと他人の目の前へ靴の底を蹴上げるのです。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
一度などは、張り渡してある針金が一本であるため、ドーン、ドーンと鳴って、狂った馬が後脚を蹴上げるように、押えを撥ね上げ、撥ね上げするうち、最後の一本の穴の押えが、「確かに少しずった」と思ったがもうそうなっては、どんな豪勇の者も、「ハッパと度胸較べ」はできないのだ。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
わたくしは踊子と共に舞台裏へ降りて、女達が揃つて足を蹴上げる藝当を、背景の間から窺いて見ることもある。
— 永井荷風 『勲章』 青空文庫
蹄が蹴上げる雪の塊りを、胸といわず帽子といわず、襟から頸の根っこまで浴びるがいい。
— ГУСЕВ 『グーセフ』 青空文庫
――」「起こしてみろ」 蒲団を蹴上げると、すっかり職人風に作った守人が寝ている。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
」 といって立上ると、服の泥も払わずに日比谷公園を飛び出し、踵でぼんのくぼを蹴上げるようにして田村町一丁目の方へ走って行った。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
閑話休題、夕陽新聞記者古市加十は、安南皇帝は日比谷公園の「鶴の噴水」の台座の下にいると一図に思い込み、この前代未聞の大特種をスクープしようと、踵で己がぼんのくぼを蹴上げるようにしながら田村町一丁目の方へ飛んで行く。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
ボールを高く蹴上げる練習をしている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼は地面に落ちているゴミを、足で器用に蹴上げた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
興奮した観客が、一斉に紙吹雪を蹴上げた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite