くさくさ
くさくさ異読 クサクサ
副詞動詞-サ変
標準
feeling depressed
文例 · 用例
水無瀬は何となく生きて行くことにくさくさして来た。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
聞いただけでもくさくさするよ」 と、夫は調子に乘りながら、「貧乏畫家の妻として三|年間で三百|圓溜めたあたしの經驗か?
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
頴花青じろき稲むしろ、 水路のへりにたゝずみて、朝の曇りのこんにやくを、 さくさくさくと切りにけり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
坊様もお達者で、早く大きくなって偉いかたになるのですよ」とおろおろ声で言って「徳さんほんとにあまりおそくなるとお宅に悪いから、早く坊様を連れてお帰りよ、わたしは今泣いたので、きのうからくさくさしていた胸がすいたようだ。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
煙草なんぞを、くさくさ吹かし、名状しがたい覚悟をなして、――戸外はまことに賑やかなこと!
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
情無い、もう不具根性になったのか、僻も出て、我儘か知らぬが、くさくさするので飛んだことをした、悪く思わないでおくれ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
苦労性の均平は、どんな気分のくさくさする時でも、そこに明るい気持の持ち方を発見するのであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
「それは、ね、あたしだって、くさくさすることは、あるさ。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫