応者
おうしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
すぐ堪へ切れない内応者があつて、細胞はまた一時に爆発した。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
上目で人を視るなんか、陰性で、僕嫌いさ」 伸子は、センチメンタルであった彼が、いつか生存適応者らしく足許の確かさを持ち始めたと思った。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
――そのうえ大宮司|惟直も、弟の惟成も、本国へ帰る途中、尊氏方の呼応者にとりかこまれて、部下百六十人と共に、無残な死をとげてしまった。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫
とまれ宮方勢も、士気は荒び、内からはしばしば内応者が出、危機の兆をあらわしていた。
— 湊川帖 『私本太平記』 青空文庫
なぜならば、この城が、その程度の兵力と要害しか持たないものであるばかりでなく、外より攻めずとも、内に有力なる毛利の内応者がいるからである。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫
勞兵會ヲ作ラシムベキ宮廷ノ權臣ト腐敗將校トハ、實ニ日本ニ「レニン」ノ宣傳ヲ導クベキ内應者ナリト云フベシ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
三成曰く、他にも内應者あり、明日は惣がゝりにて攻めむと。
— 大町桂月 『石田堤』 青空文庫
これ幸長の力にて城を拔きては我が恥辱なれば、わざと他に内應者ありとあざむきたるなりと。
— 大町桂月 『石田堤』 青空文庫