別珍
べっちん
名詞
標準
velveteen
文例 · 用例
この節のお江戸の市中は毎日毎日|斬捨ばかりで格別珍らしい事ではないと申しますのに、只今のお話だけが馬場先の返討と申しまして、江戸市中の大層な評判……」「ほほう。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
別の機会には、白髪の老紳士が同居人に会いたいと言って来たし、また別珍の制服に身を包んだ駅詰めの運送屋がやってくることもあった。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
白く丸い腕を男の赤茶けた筋っぽい首に回して、黄金色の頭を男の別珍のチュニックに預けていた。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
この手紙には何一つ特別珍しいことやとびつくような好条件というものがなくて、いかにも仕事に人を入用としているらしい手紙だ。
— 宮本百合子 『働く婦人の新しい年』 青空文庫
横穴の中でも格別珍らしい構造では無いが、床と溝とが稍形式に於て異なつて居る位で、之を信仰するに至つては、抱腹絶倒せざるを得ない。
— お穴樣の探檢 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
かう云ふ年頃の Homo-Sexuality は格別珍らしいことではない。
— 芥川龍之介 『芭蕉雑記』 青空文庫
諸君が日常御心配下ださる事は、これに似寄つたことばかりで、格別珍しいと思召さぬか知りませぬが、私は一昨年以来、この谷中村へ這入り込んで居りまして、この村の一例から観察しますと、決して日本と云ふものは在るもので無い。
— 木下尚江 『臨終の田中正造』 青空文庫
この辺は斬った張ったの多いところで、その連中が腕や脚を斬り落されるようなことは特別珍しくもないところだ。
— その二十 トンビ男 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
祖母が若い頃に着ていた、深紅の別珍のワンピースを見つけた。
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別珍のクッションカバーに変えただけで、部屋が少し冬らしくなった。
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このジャケットは襟の部分だけ別珍の切り替えになっている。
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