無愛嬌
ぶあいきょう
名詞
標準
unamiability
文例 · 用例
』という主人の言葉はあいそがあっても一体の風つきはきわめて無愛嬌である。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
相手が相手だけに、まさか無愛嬌に別れるわけにも行かないので、半七は紙入れから二朱銀を出して、紙にくるんでお六に渡した。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
生娘の袖誰が曳いてか雉子の聲で、ケンもほろゝの無愛嬌者、其癖甘いから不思議だとさ。
— 泉鏡花 『神樂坂七不思議』 青空文庫
お君というその姪、すなわち、そこの娘も、年は十六だが、叔母に似た性質で、――客の前へ出ては内気で、無愛嬌だが、――とんまな両親のしていることがもどかしくッて、もどかしくッてたまらないという風に、自分が用のない時は、火鉢の前に坐って、目を離さず、その長い頤で両親を使いまわしている。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
しかし、割合いにすれていない主人のことであるし、またその無愛嬌なしがみッ面は持ち前のことであるから、思ったままを言ったのだろうと推察してやれば、僕も多少正直な心になった。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
パヽは、お客様に説明だけをしなければならないんだから――」 娘は、無愛嬌な様子で入つて来た。
— 牧野信一 『交遊秘話』 青空文庫
無愛想だとか、無愛嬌だとか、いやな女だ、などといわれるのは、多くそこから起こるのです。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
私の思うのには、これは世間でいう魔が姫君に憑いているのですよ」 歯の落ちこぼれた女が無愛嬌な表情でこう言いもする。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の無愛嬌な態度は最初は冷たく見えるが、付き合ってみると実はとても思いやりがある人だ。
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店員の無愛嬌な対応に腹を立てた客が、店長を呼べとレジ前で怒鳴り始めた。
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私は昔から無愛嬌で口数も少ないため、初対面の人にはよく怒っていると勘違いされる。
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標準
brusque
作例 · 標準
彼は質問に対して「知らない」とだけ無愛嬌に答え、再びスマートフォンに目を落とした。
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新しい担当者は事務的で無愛嬌な話し方をするので、どうしても親しみを持つことができない。
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いつもは無愛嬌な猫が、おやつを取り出した途端に足元にすり寄ってきた。
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