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腹癒せ

はらいせ
名詞
1
標準
文例 · 用例
私とても、言葉の上の皮肉や、自分の行李を放り込む腹癒せ位で、此事件の結末に満足や諦めを得ようとは思っていなかった。
葉山嘉樹 浚渫船 青空文庫
(がたがたと震えて、)いつでもお爺さんに河豚鍋のおつきあいで嘲笑われる腹癒せに、内証で、……おお、寒!
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
せめてもの腹癒せに、鉱石をかくしてやりたかった。
黒島傳治 土鼠と落盤 青空文庫
」「うむ、そうだ、しかし、今日こそ、腹癒せをしてやるぞ!
黒島傳治 土鼠と落盤 青空文庫
」 彼等は、腹癒せに戸棚に下駄を投げつけたり、障子の桟を武骨な手でへし折ったりした。
黒島伝治 豚群 青空文庫
わたくしも先度の腹癒せに引っぱたいてやりました。
大阪屋花鳥 半七捕物帳 青空文庫
この腹癒せには、何か復讐をしてやらなければ気が済まないと、連れの八重子の訝るのも関わずに、ぷん/\腹を立てながら、もう約束の時間にも間もないので、八重子を連れて男の子たちが指定したM――店へ入り、クリスマスの為めに樅の木に装飾の美しい二階の食堂へ上って待受けました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
これを思って来ると、おきみも陰険でいやらしい女と思いますが、そんなことを知らないで坊っちゃん気質に任せ手近かで腹癒せしたがる池上も随分浅墓なものだと思われて来ます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫