青地
あおじ
名詞
標準
文例 · 用例
青地錦の直垂、黄金づくりの剣を佩く。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
質の出入れ――この質では、ご新姐の蹴出し……縮緬のなぞはもう疾くにない、青地のめりんす、と短刀|一口。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
冷いが、時めくばかり、優しさが頬に触れる袖の上に、月影のような青地の帯の輝くのを見つつ、心も空に山路を辿った。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
その後にまた麻布の伊藤泰丸氏から手紙をよこされて、前記原氏のほかに後藤道雄、青地正皓、相原千里等の各医学博士の鍼灸に関する研究のある事を示教され、なお中川清三著「お灸の常識」という書物を寄贈された、ここに追記して大泉氏ならびに伊藤氏に感謝の意を表したいと思う。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
右は沈の木の箱に浅香の下机、帛紗は青地の高麗錦、机の脚の組み紐の飾りがはなやかであった。
— 絵合 『源氏物語』 青空文庫
青地の高麗錦の縁を取った敷き物の中央にもすわらずに琵琶を抱いて、きれいに持った撥の尖を絃の上に置いているのは、音を聞く以上に美しい感じの受けられることであって、五月の橘の花も実もついた折り枝が思われた。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
高御倉の金の鳳、玉旛の玉や、青地錦、かうがうしい黄櫨染の御袍も拝される。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
天青地白(ちちこぐさ) 十二月十一日 晴。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫