寝込
ねこみ
名詞
標準
文例 · 用例
寝込みを踏み込みやがったな) 彼は、本能的に息を詰めた。
— 葉山嘉樹 『生爪を剥ぐ』 青空文庫
私は五年前に、肺病という事になって、寝込んだ事があったけれども、あれは、わがまま病だったという事を私は知っている。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
お父上がお亡くなりになった時も、また私がお嫁に行く時も、そして赤ちゃんをおなかにいれてお母さまの許へ帰って来た時も、そして、赤ちゃんが病院で死んで生れた時も、それから私が病気になって寝込んでしまった時も、また、直治が悪い事をした時も、お母さまは、決してこんなお弱い態度をお見せになりはしなかった。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
この上、君に熱をあげられて、寝込まれでもしたら大変だ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
君があまり、竹さんに熱を上げるので、寝込まれたりしても困ると思って、その後、竹さんに就いての御報告を控えめにしていたが、そんな心配は全然不要だという事が、けさ、はっきりわかった。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
竹さんを、どんなに好いても、竹さんはその人を寝込ませたり堕落させたりなんかしない人だ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
お前が弘前の女学校を卒業して、東京の専門学校に行くと言い出した時にも、おれは何としても反対で、気分が悪くなって寝込んでしまったが、あさはおれの寝ている枕元に坐ったきりで、一生のたのみだから数枝を数枝の行きたいという学校に行かせてやってくれと頼んで泣き、おれも我を折って承知した。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
私のところでは、母が十日ほど前に、或るいやな事件のショックのために卒倒して、それからずっと寝込んで、あたしが看病してあげていますけど、久し振りであたしは、何だか張り合いを感じています。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫