戸籍簿
こせきぼ
名詞
標準
family registry (of the district)
文例 · 用例
するとこれが案外親切な巡査で戸籍簿のようなものを引っくり返して小首を傾けながら見ておったが後を見かえって内に昼ねしていた今一人のを呼び起した。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
「この通りちゃんと死亡届が出とる」 私の前へつき出された戸籍簿の私の名前の肩にはなるほど朱の細字で「昭和三年二月二十一日死亡」と書いてあった。
— 平林初之輔 『私はかうして死んだ!』 青空文庫
露天に机が並べてあるところで、でんでに戸籍簿を借りて自分で書き、それから判を窓口で押してもらえばいいのだった。
— 原民喜 『広島の牧歌』 青空文庫
その掌は一生戸籍簿でもひねくつてゐるのにふさはしいやうに出来てゐた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
君のお宅にも、多分、死んだ農奴でまだ戸籍簿から抹消ってないのが相当あるでしょう?
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
何しろ、おれんとこにゃあ、戸籍簿から削らなきゃならんやつが、うんとあるからね。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
)さて、この比類なき、栄ある帝国の現行法によれば、一旦戸籍簿に登録された農奴は、たとえこの世を去っても、次ぎの人口調査が行われるまでは矢張り生存者なみに取扱われるが、これは官庁に、無益なつまらない調査事項をあまり過大に負担せしめないためと、事務の煩雑を避けんがために他ならない。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
彼は重明の出生届を虚偽の届出であるとして、朝子に妊娠の能力なき事、妊娠分娩を証明すべきものなきこと、重明の真の父母は、高本安蔵とお清なること、等々を書並べて、区裁判所に、二川家の戸籍法違反の告発をなし、一方戸籍役場には、法律上許すべからざる記載として、戸籍簿の訂正を申請した。
— ――二川家殺人事件 『黄鳥の嘆き』 青空文庫
作例 · 標準
火災から戸籍簿を守るため、耐火構造の書庫に厳重に保管されている。
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古い戸籍簿を閲覧して、自分の先祖がどこから来たのかを辿ってみた。
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戸籍簿のデータ化が進み、今では瞬時に証明書を発行できるようになった。
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