行きつ戻りつ
ゆきつもどりつ異読 いきつもどりつ
表現動詞-サ変
標準
going up and down
文例 · 用例
第三金時丸は、こうして時々、千本桜の軍内のように、「行きつ戻りつ」するのであった。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
と笑うがごとく泣くがごとく恨むがごとく嘲けるごとく、様々声の調子を変じて遠くよりまた近くより、透間もあらせず呼立てられ、得三は赤くなり、蒼くなり、行きつ戻りつ、うろ、うろ、うろ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
……はじめは蘆の葉に縋った蟹が映って、流るる水に漾うのであろう、と見たが、あらず、然も心あるもののごとく、橋に沿うて行きつ戻りつする。
— 泉鏡花 『海の使者』 青空文庫
いくら、新宿の街を行きつ戻りつ歩いてみても、いいことは、ございませぬ。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
二人の會話は須田町に近づくまでも同じ題目の上を行きつ戻りつしてゐた。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
境内の敷石の上を行きつ戻りつ、別にお百度を踏み居るは男女二人なり。
— 泉鏡花 『彌次行』 青空文庫
細身の若い女は殆ど足音もなくその面の上を行きつ戻りつしております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
片手に抱えている女の衣裳らしいものをとき/″\月に翳しては見あらため、くしゃ/\と揉み畳んで元のように手に抱え、また首を垂れて同じ路面を行きつ戻りついたします。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼は部屋を行きつ戻りつして、考え込んでいた。
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交渉は行きつ戻りつを繰り返しながら進んだ。
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波が行きつ戻りつする砂浜で、子供たちが遊んでいた。
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