律僧
りっそう
名詞
標準
文例 · 用例
僕の考え込んだ心は急に律僧のごとく精進癖にとじ込められて、甘い、楽しい、愉快だなどというあかるい方面から、全く遮断されたようであった。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
真に迂儒が後世に井田を復せんとし、渡天の律僧がインドより支那に帰りて雪中裸かで水で肛門を浄むるに等しき愚説なり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
実際、いかに絶大の権力を有し、百万の富を擁して、その衣食住はほとんど完全の域に達している人びとでも、またかの律僧や禅家などのごとく、その養生のためには常人の堪えるあたわざる克己・禁欲・苦行・努力の生活をなす人びとでも、病なくして死ぬのは、きわめてすくないのである。
— 幸徳秋水 『死刑の前』 青空文庫
唐招提寺木彫如來形像高村光太郎 唐招提寺には鑑眞和上に隨從して來た諸律僧の中の優れた彫刻家が、唐風の樣式をそのまま作り出した佛像が多いので、一種別樣の作風が見られて興味がある。
— 高村光太郎 『唐招提寺木彫如來形像』 青空文庫
契沖は律僧だからそういう歌を嫌ったというが、慈延でも澄月でもそのために非如法の僧とはならなかった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫