直方
ちょくほう
名詞
標準
文例 · 用例
文中の『大日本地誌』は、山崎直方佐藤伝蔵両氏の編で、地質地形等は両氏が受け持ち、部分的の地誌は、花袋らが分担記述していたのであった。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
右の文中にもある通り私の小著『日本山水論』を、山崎直方氏に見せたのは花袋で、山崎氏と私と知り合いになったのも、それが機縁の一つであったことと、信じている。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
「なんか、呆気なさすぎるな」 ワラに借りたブラウンを、アゴの下ですべらせながら、七枚のCDがつくりだした小さな直方体を見て、高志がいった。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
・晴れたり曇つたり籠の鳥 曇り日、珠数をつなぐ四月廿五日 晴、行程七里、直方市外、藤田屋(二〇・上)どうしても行乞気分になれないので、歩いて、たゞ歩いてこゝまで来た、遠賀川風景はよかつた、身心がくつろいだ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
三月十七日へうぜんとして直方へ飯塚へ、そしてKのところへ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
歩くつもりで歩きだしたが、途中でへたばつて、バスで折尾へ、折尾から汽車で直方へ。
— 種田山頭火 『道中記』 青空文庫
「同(文政)四年、痘科辨要板木を、家元の弟子養子二世医官直郷、通称は先代の名を襲ひ、是家禄を保つ身にて、此板木を売物に出すに就て、善直方へ購取る一件は、余が遺言録一巻中に詳なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
それをどんなにして縫っていましたか……どれ位のお金で売れていたか、その時はまだチッチャかったものですから、一つもわかりませんでしたけれども……たった一つ、今でもハッキリ記憶えておりますのは、東京から直方へ来る時に、母が近江屋のお神さんに遣りました小さな袱紗の模様です。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫