道角
みちかど
名詞
標準
文例 · 用例
自転車屋の店がみえなくなった道角でふたりはややほっとした。
— 新美南吉 『空気ポンプ』 青空文庫
そう思っているところへ、その道角から、太郎左衛門がひょっこりとすがたをあらわしたのである。
— 新美南吉 『嘘』 青空文庫
あの松の木の下へ来る」 斜めにうねった道角に、二抱えもある大松の、その木の下をただ一人、次第に冴えた夕月の光を浴びながら、野中に咲いた一|本の白菊のように、静かに歩みを運んで来るほのかな姿。
— 邦枝完二 『おせん』 青空文庫
あわてた巡査、佩剣を抱えて道角でグルグル二、三回廻った末、左手への道を走って消える。
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
それまでは一人も客は無かつたのが、此のあたりで前方の道角に立つて馬車に向つて手を上げてゐる中年の男。
— 三好十郎 『おスミの持参金』 青空文庫
見送れぬことを残念がって、ミネが道角を曲るまで、閑子は垣根のそとに立っていて、ふり返る度に手をふった。
— 壺井榮 『妻の座』 青空文庫
春日山城のお濠と、大手との道角に、この附近の二之木戸三之木戸などを守っている番士衆の溜りがあった。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
職業は、南京路角、百貨店|泰興公司の女店員、支配人デー・ダブリュ・クロフォードに愛さる。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫