武士気質
ぶしかたぎ異読 ぶしきしつ
名詞
標準
samurai spirit
文例 · 用例
――しあわせなことに汽車がブルガリア領に入れば商人は伊太利人の武士気質に禍いされなくて思うままに我意を通すことができるのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
それでも黙々として忠勤を励む其の誠実さは、勘定高い当時の武士気質の中にあって、燦然として光っている。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
かの欧州中古に於ける義侠勇武の武士気質は全く之れと性質を異にせりと言ふを得べきか。
— 綱島梁川 『国民性と文学』 青空文庫
ロマンチスムの文学にまで色濃く残つてゐた貴族崇拝、古武士気質の礼讃、殉情主義、超俗主義等の思想は、自然主義の暴風によつて影をひそめた。
— 平林初之輔 『文学方法論』 青空文庫
この人は内職でなく、もと/\武芸が好きで、慾を離れて弟子を取立てゝいたのですから、人間は律儀一方で武士気質の強い人、御新造はおみのさんと云って夫婦のあいだに姉弟の子どもがある。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
お父さまに話したらば、そんな馬鹿なことを云うなと叱られたので、それぎり誰にも云わなかったのだそうです」 御賄組などはその職務の性質上、どちらかと云えば武士気質の薄い人々が多いのであるが、お勝の父の黒沼伝兵衛は生まれつき武士気質の強い男で、組じゅうでも義理の堅い、意地の強い人物として畏敬されていた。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
比較的に武士気質の薄い御賄組に籍を置いていても、瓜生長八、ともかくも大小をたばさむ以上、こういう場合にはやはり武士らしい覚悟を決めなければならなかった。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
実際には幾つかの事情がかたまって亡命させたのだろうが、原因はどうであろうとも、とにかく若殿の近侍であった宗房がその主人の死とともに出奔し得たところに、その時代の武士気質が崩れかけて、もう武家時代の気風と異って来ている空気が感じられて面白い。
— 宮本百合子 『芭蕉について』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は昔ながらの武士気質で、曲がったことが大嫌いな頑固者だ。
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どんなに苦しい状況でも弱音を吐かない彼女には、どこか武士気質なところがある。
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彼の義理堅く潔い態度は、まさに現代に残る武士気質と言えるだろう。
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