姉さんかぶり
あねさんかぶり異読 ねえさんかぶり
名詞
標準
style of wrapping hair with a towel (worn by women while working)
文例 · 用例
* * * 紺の上っぱりを着て、古ぼけた手拭で姉さんかぶりをした母が、後ろ向きに店の隅に立って、素麺箱の中をせせりながら、「またこの寒いにお前どこかに出けるのけえ」 というのを聞き流しにして清逸は家を出た。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
円髷もあろうし、島田もあろうし、桃の枝を提げたのも、藤山吹を手折ったのも、また草籠を背負ったのも、茸狩の姉さんかぶりも、それは種々、時々だというけれど、いつも声がして、近づいて姿が見える――とそういうのが、近国にも響いた名所だ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
お京さんが、圓髷の姉さんかぶりで、三歳のあかちやんを十の字に背中に引背負ひ、たびはだし。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
私たちが行って逢う時も、目だけは無事だったそうですけれども、すみの目金をかけて、姉さんかぶりをして、口にはマスクを掛けて、御経を習っていました。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
」 かっぱとかっぱが顱合せをしたから、若い女は、うすよごれたが姉さんかぶり、茶摘、桑摘む絵の風情の、手拭の口に笑をこぼして、「あの、川に居ります可恐いのではありませんの、雨の降る時にな、これから着ますな、あの色に似ておりますから。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
私は尼になった気で、(風呂敷を髪に姉さんかぶりす)円髷に結って見せたかったけれど、いっそこの方が似合うでしょう。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
……松並木を向うに見て、松毬のちょろちょろ火、蛤の煙がこの月夜に立とうなら、とんと竜宮の田楽で、乙姫様が洒落に姉さんかぶりを遊ばそうという処、また一段の趣だろうが、わざとそれがために忍んでも出られまい。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
犬張子が横に寝て、起上り小法師のころりと坐った、縁台に、はりもの板を斜めにして、添乳の衣紋も繕わず、姉さんかぶりを軽くして、襷がけの二の腕あたり、日ざしに惜気なけれども、都育ちの白やかに、紅絹の切をぴたぴたと、指を反らした手の捌き、波の音のしらべに連れて、琴の糸を辿るよう、世帯染みたがなお優しい。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日姉さんかぶりについて考えている。
姉さんかぶりという言葉は日本語で重要だ。
彼は姉さんかぶりの意味を理解している。
この文には姉さんかぶりが含まれている。