空力
くうりき
名詞形容詞-語幹
標準
aerodynamics
文例 · 用例
飛行機と突風との関係に似ていっそう複雑な場合であるから、世界じゅうの航空力学の大家でも手こずらせるだけの難題を提供するかもしれない。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
空力みでは何にもならないのだ。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
加けに私は空力があまつて肩を滑らし、あはやと云ふ間もなく真つさかさまに水中目がけて不慮のダイビングを試み、危うく溺死しかゝつたところを雪五郎に救助された。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
口角泡をとばして列強航空力の優劣を討議し、つねに正確に悲憤|慷慨におわる。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
これ乃ち、わが国が、完全なる防空力を有する地殻及び防空硬天井の下に、かくの如く地下千メートルの地層に堅固なる地下街を建設したことによって、敵国は空中よりの爆弾が一向効目がなくなったことを確認し、そして遂に、その軍用機整備の縮小を決行するに至った次第であります。
— ――金博士シリーズ・4―― 『今昔ばなし抱合兵団』 青空文庫
実際、満州帝国の存在が厳然たる眼前の事実である以上、たとい支那や諸外国が、之を公式に承認しまいとしても、それはただの観念的な空力みに過ぎないわけで、やがては満州に対して資本も投下したくなるし、通信関係も正式に結ばなければならなくなる。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫