世の風潮
よのふうちょう
表現
標準
current of the times
文例 · 用例
すくなくとも文学者というものは猫でも杓子でもないのですから、世間の常識とか定説、オイソドックス、最大公約数的な意見、公式、規格品、標準、権威――そういったものを、よしんばそれが世の風潮に乗っている思想であっても、自分の頭で自分が納得できるまで疑うべきであります。
— 織田作之助 『猫と杓子について』 青空文庫
「清紫の亜流世の風潮によどみて無形の美をあらはすこと少なく」それを憾みとしていたらば、「岡本えい子女史は、高等女学校を卒業して夙に淑徳才藻のほまれたかく学の窓の筆ずさみに一篇の小説を綴られしときゝ」懇請して発表するとかいている。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
然りといえども帝政論派もまた政界に功なしというべからざるなり、当時世の風潮は民権自由の説に傾きいわゆる末流の徒は公然言論をもって王室の尊厳を犯すあるに至る、そのいまだかかる粗暴に至らざる者といえども世の風潮を憚りて明らかに日本帝国の国体を言うことをあえてせず。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
当初世人はその言論のすこぶる世の風潮に逆らうのはなはだしきをもって、あるいはこれを攘夷論と罵り、あるいはこれを鎖国説と嘲り、目するに排外的激論の再生をもってしたり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
かくてはついに世の風潮に後るべし。
— 三宅花圃 『藪の鶯』 青空文庫
もしなにもかも唯々諾々と、世の風潮によるならば、進歩することはなくなる。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
なぜなら、世の風潮はすべて、この関係をさかさまにしようとしてゐるからである。
— 岸田國士 『春日雑記』 青空文庫
しかも、それがしばしば美談の主としてたゝへられる世の風潮をまた誰が防ぎ得よう。
— ――宛名のない手紙―― 『日本人とは?』 青空文庫
作例 · 標準
世の風潮に合わせて、企業も変化していかなければならない。
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彼は世の風潮に流されず、自分の信念を貫いた。
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最近の世の風潮は、健康志向が強い。
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