調べ所
しらべしょ
名詞
標準
文例 · 用例
山村|甚兵衛代理格の奉行、加番の給人らが四人も調べ所の正面に控えて、そのそばには足軽が二人ずつ詰めていた。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
調べ所の壁に掛かる突棒、さす叉なぞのいかめしく目につくところで、階段の下に手をついて、かねて用意して来た手形を役人たちの前にささげるだけで済んだ。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
――読みかけていた一書は蕃書取調所に命じて訳述させた海外事情通覧である。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
これより先幕府は安政三年二月に、蕃書調所を九段坂下元小姓組|番頭格竹本|主水正正懋の屋敷跡に創設したが、これは今の外務省の一部に外国語学校を兼たようなもので、医術の事には関せなかった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
陸の勝久が長唄を人に教うる旁、音楽取調所の生徒となったのもまたこの年である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
音楽取調所は当時創立せられたもので、後の東京音楽学校の萌芽である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
それから「仮調所」に連れて行かれて、裸かにされた。
— 小林多喜二 『独房』 青空文庫
それにもまして彼の注意をひいたのは、幕府で設けた蕃書調所なぞのすでに開かれていると聞くことだった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫