溶け出る
とけでる
動詞
標準
文例 · 用例
硯の面上を墨が動いた延べの距離と、墨のおりた量と、墨の磨り口の面積とがわかっているので、墨が硯の上を一センチ動いた時に、一平方センチから溶け出る墨の量を計算することが出来る。
— 中谷宇吉郎 『硯と墨』 青空文庫
即ち墨が硯の上を一センチ動くと、約一万分の一ミリだけ削りとられ、その時墨はその削りとられた厚さと同程度の直径の粒子となって溶け出るということがわかる。
— 中谷宇吉郎 『硯と墨』 青空文庫
そういう状態で、墨の表層は、罅の深さ即ち一万分の一ミリ程度の直径の粒子に崩壊して水中に溶け出る。
— 中谷宇吉郎 『硯と墨』 青空文庫
なんまんだぶつと呟くやうに称名する大勢のものの声は、心の底から自ら溶けでるやうに室中に満ちた。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫