灰燼に帰する
かいじんにきする
表現動詞-サ変-特殊
標準
to be reduced to ashes
文例 · 用例
江戸攻撃を開始して、あたりを兵乱の巷と化し、無辜の民を死傷させ、城地を灰燼に帰するには忍びないのみか、その災禍が外人に及んだら、どんな国難をかもさないものでもないとは、大総督府の参謀においても深く考慮されたことであろうと書いてある。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
更に遡って、保元平治の乱となり、両六波羅の滅亡となって、堂塔伽藍も、仏像経巻も挙げて灰燼に帰するの日がなしと誰が断言する――不破の関守氏は仮りにその時を予想しているのである。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
独軍の空襲は、分けても倫敦周辺の地区に於いて苛烈を極めるであろうから、あの豪壮なカタリナの邸宅なども一朝にして灰燼に帰するであろう。
— 下巻 『細雪』 青空文庫