秒間
びょうかん
名詞
標準
文例 · 用例
一秒間の後に、我我はそこの岸に打ちあげられてゐるにちがひないと。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
彼にとっては、三上が一秒間でも彼を侮辱したことは、三上の生涯を通じて所罰さるべきであり、そのそばに黙って櫓を押していた小倉も、その侮辱を聞いたという廉によって、同罪であるべきであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
それは一秒間とは持ち続けることのできない重さであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
数秒間、私は自分のうちで寝ているような気がしていた。
— 太宰治 『朝』 青空文庫
これが生きている人の本当の顔ならば、おそらく一分間あるいは三十秒間もそのままに持続する事は困難だろうと思われる表情をいつまでも持続して舞うのである。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
しかるに近頃ローゼンタールは特別な感応コイルを発明し、これによってX線を生ずれば喉頭の写真をわずか二秒間で撮る事が出来るという事を発表した。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
假に、一人宛て百囘の音を寄與するとして、百五十で一萬五千囘、此れを假に午後二時から五時迄の三時間、即ち一萬八百秒に割當てると毎一秒間に平均一囘よりは少し多くなる勘定である。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
此外に浴室通ひ以外の室と室との交通、又女中や下男の忙はしい反復往來をも考慮に加へると、一秒間に三囘や四囘に達するのは雜作もないことである。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫