粒々辛苦
りゅうりゅうしんく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
toil and moil
文例 · 用例
いわゆる『粒々辛苦の末に開拓した経済的基礎』が、水泡に帰するだろう。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ここまででも粒々辛苦のあとは兎に角、察せられるのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
まことや金一百円、一銭銅貨一万枚は、これ等の細民が三四年間粒々辛苦の所得なるを、万一|咄嗟にこの大金を獲ば、蓋し異数の僥倖にして、坐して半生を暮し得べし。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
此時に於て、左岸の農夫は運命の我に與みせざるを歎じ、右岸の農夫は自己の熱汗の粒々辛苦の結果の收穫を得たことを悦んだとすれば、其の兩者はいづれも欺かざる、又誤まらざる、眞事實と眞感想とを語つて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
□農夫のうちかへす一鍬一鍬は私の書く一字一字でなければならない、彼にありては粒々辛苦、私にありては句々血肉である。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
一粒の米にも千万無量の味が籠つてゐる、まことに粒々辛苦、ああ、お米のありがたさよ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
そして、その過程で婦人が負うてゆく文化性というものは、その国の社会の歴史が婦人にもたらしている実に複雑な条件とからみ合いつつ、粒々辛苦の形で護られ、成長させられてゆかねばならない。
— 宮本百合子 『婦人の文化的な創造力』 青空文庫
日本じゅうの農村に、様々の形で、自主的な農民の組織が出来て、粒々辛苦の収穫物を、怪しげな官制農業会の手を経ずに、直接消費者に渡そうとしているのは当然である。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
作例 · 標準
十年の歳月をかけ、粒々辛苦してようやくこの研究論文を完成させた。
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先祖が粒々辛苦して開墾したこの土地を、自分の代で手放すわけにはいかない。
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若き日の粒々辛苦があったからこそ、今の彼の成功があると言えるだろう。
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