反魂香
はんごんこう
名詞
標準
incense which supposedly allows the spirit of a departed loved one to be seen in the smoke
文例 · 用例
刻と、卷たばこを枕元の左右に、二嬌の如く侍らせつゝも、この煙は、反魂香にも、夢にもならない。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
※魂かえす反魂香、名画の力もあるならば……」 大きな声で唄いながら、彼はあはははははと高く笑い出した。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
盛んに立ちのぼる湯氣は、むかし李夫人のあらはれし反魂香もかくやと見ゆる夕べの空、湯氣の末に一痕の缺月かすか也。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
支那の昔にあったという反魂香も、恋しい父君のためにほしいとあこがれていた。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
身分がどれほど低くとも、あの人に少しでも似たところのある人であれば自分は妻として愛するであろう、反魂香の煙が描いたという影像だけでも見る方法はないかとこんなことばかりが薫には思われて、女二の宮との結婚の成立を待つ心もないのである。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
巣林子の傾城反魂香にも熊野のことが出たりするのを見れば、やはり歌比丘尼の歌から出てゐるに相違ない。
— 折口信夫 『お伽草子の一考察』 青空文庫
左程大くはないと云っても長六尺はある蕗や、三尺も伸びた蓬、自然生の松葉独活、馬の尾について殖えると云う山牛蒡、反魂香と云う七つ葉なぞが茂って居る川沿いの径を通って、斗満橋の袂に出た。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
左右は一面じめ/\した泥炭地で、反魂香の黄や沢桔梗の紫や其他名を知らぬ草花が霜枯れかゝった草を彩どって居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
彼は亡き妻を偲び、反魂香を焚いて煙の中にその面影を探した。
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物語の中では、反魂香の香りが故人の魂を呼び起こすと言われている。
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反魂香を焚いても、二度と会えない現実に彼は深く絶望した。
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ウィキペディア
反魂香、返魂香(はんこんこう、はんごんこう)は、焚くとその煙の中に死んだ者の姿が現れるという伝説上の香。
出典: 反魂香 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0