朝影
あさかげ
名詞
標準
文例 · 用例
冷えた夜も、朝影を感じる頃になると、幾らか温みがさして來る。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
冷えた夜も幾らか朝影を感じる頃になると、温みがさして来た。
— ――初稿版―― 『死者の書』 青空文庫
冷えた夜も、朝影を感じる頃になると、幾らか温みがさして来る。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
昔寺院の説に地球の東最高の山の巓にありとなせるもの、これを淨火の山上に置くはダンテの創意にいづ(ムーアの『ダンテ研究』第三卷一三四頁以下參照)四―六【岸】山頂の外側即ち詩人等が階を登り終れるところ一〇―一二【方】西方即ち淨火の山がその朝影をうつす方一六―二一【エオロ】アイオロス、風の神。
— LA DIVINA COMMEDIA 『神曲』 青空文庫
朝影のある甲板は涼しい。
— 高浜虚子 『別府温泉』 青空文庫
○朝影に吾が身はなりぬ玉耀るほのかに見えて去にし子故に 〔巻十一・二三九四〕 柿本人麿歌集 同上、人麿歌集出。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
「朝影」というのは、朝はやく、日出後間もない日の光にうつる影が、細長くて恰も恋に痩せた者のようだから、そのまま取って、「朝影になる」という云い方をしたのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
なお、巻十二(三一三八)に、「年も経ず帰り来なむと朝影に待つらむ妹が面影に見ゆ」というのもある。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫