愛々
愛々
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標準
文例 · 用例
」「それでもね、」 と愛々しく打傾き、「お惣菜なんか持込むのに、お玄関からじゃ大業ですもの。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」 四十四 折から食卓を持って現れた、友染のその愛々しいのは、座のあたかも吹荒んだ風の跡のような趣に対して、散り残った帰花の風情に見えた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
それは、それは愛々しい、仇気ない微笑であったけれども、この時の教頭には、素直に言う事を肯いて、御前へ侍わぬだけに、人の悪い、与し易からざるものがあるように思われた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
八 紅さいた二ツの愛々しい唇が、凍てて櫻貝の散つて音するばかり、月にちら/\と、それ、彼處に此處に――「あゝ、寒い。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
年上の澄ました中にも、仇気なさが見えて愛々しい。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
染色は、紅、黄、透、絞、白百合は潔く、袂、鹿の子は愛々しい。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
「そうですよもねえもんだ、何だな、それがために浮身を窶し、茶屋場の由良さんといった形で酔潰れて他愛々々よ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
雪の日の愛々しい戯れには限らない。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫