戒法
かいほう
名詞
標準
文例 · 用例
しかも本人は一向平気で、授業中に騒ぐのは勿論、運動時間にはさんざんに暴れまわって、椅子をぶち毀す、窓硝子を割る、他の生徒を泣かせる、甚だしいのは運動場から石や瓦を投げ出して往来の人を脅すというのであるから、とても尋常一様の懲戒法では彼らを矯正する見込みはない。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
すでに正法が滅び、戒法がなくなっている以上、この時代にはもはや「破戒」ということすらない。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
なぜなら戒法があって破戒ということがあるのであって、破るべき戒法がなければ破戒のあろうはずはないのである。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
もし戒法あらば破戒あるべし。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
すでに戒法なし、いづれの戒を破るによりてか、しかも破戒あらんや。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
破戒者は戒法の存在することを知っており、戒法の畏敬すべきことを知っておりさえするであろう。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
しかるに無戒者は戒法の存在すら意識しない。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
われ、その時、宗門の戒法を説き、かつ厳に警めけるは、「その声こそ、一定悪魔の所為とは覚えたれ。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫