販
はん
名詞
標準
文例 · 用例
なぜならば或る者は宣伝の効果を主張し、或る者は商品販売の効果を重視し、或る者は教育上の効果を言い立て、各々の価値の批準がてんでにちがってくるから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
いかの大漁があったのが販路を失って浜で腐ったのであった。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
彼のレジオン・ド・ヌウルはフランス政府が彼の東洋流の栄養法が人口の味覚を満足さした功労によって、エリゼェの大統領官邸で贈与された(彼は巴里で生物学を研究するかたわら党費を稼ぐために豆腐を製造販売していたので。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
このとき株主によって提唱された他の重大な欠損理由は不況のため高級品の販売絶無となる。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
」 とたしなめる目づかいが、つい横の酒類販売店の壜に、瞳が蝶のようにちらりと映って、レッテルの桜に白い頬がほんのりする。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
第一、ぼくが全く無意義な存在であること、例え、マルクスが商事会社――ブローカー――広告業――外交販売員が社会にとって有害であると説かぬにしろ、ぼくは自分の商売が憎らしいのに決っています。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
資本輸出、租借、商品販売の場合の欺瞞、支配的国民の下に隷従させらるゝこと等によって。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
〔日本球根商会が〕日本球根商会が、 よきものなりと販りこせば、いたつきびとは窓ごとに、 春きたらばとねがひけり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫