頼み甲斐
たのみがい
名詞
標準
reliability
文例 · 用例
それだのになぜこうまで薫の肉体に訣れることが悲しいのか、単純な何の取柄もない薫より、世の中をずっと苦労して来た貝原にむしろ性格の頼み甲斐を感じるのに、肉体ばかりはかえって強く離反して行こうとするのが、今日このごろはなおさらまざまざ判って来た。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
どちらかと言えば甘くて気位の高い世間智の乏しい京子が、京子の運命を黙って視て居た加奈子の性質をむしろ頼み甲斐に思って頼み続けて二十年近くの交友が続いた。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
犬また猫の頼み甲斐なさを恨んで、猫を仇視して今に至るもやまず。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
そんな話などは夢にもなかつたが、それ位ひのことを云はないと自分の男らしい価値が忽ち吹き飛んで、頼み甲斐なき虫のやうなものになつて、嫌はれてしまひさうな怖れを覚えた。
— 牧野信一 『小川の流れ』 青空文庫
嘸頼み甲斐の無い奴と思っておいでになるであろう。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
鶴吉は勿論、飼葉屋の直七も定めて頼み甲斐のない奴と、自分を恨んでいるかも知れない。
— 吉良の脇指 『半七捕物帳』 青空文庫
あれほどおげんは頼み甲斐のない旦那から踏みにじられたように思いながらも、自分の前に手をついて平あやまりにあやまる旦那を眼前に見、やさしい声の一つも耳に聞くと、つい何もかも忘れて旦那を許す気にもなった。
— 島崎藤村 『ある女の生涯』 青空文庫
頼み甲斐なき懸橋よ』。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
作例 · 標準
どんな難題も解決してしまう彼のような頼み甲斐のある上司がいて、本当に心強い。
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「君に任せれば安心だ」と言われ、彼女は自分の頼み甲斐を認められたようで嬉しかった。
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トラブルの際、迅速に動いてくれた同僚の姿に、改めてその頼み甲斐を実感した。
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