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海軍工廠

かいぐんこうしょう
名詞
1
標準
naval arsenal
文例 · 用例
あれは、自分で名乗をあげていたように、フイリッピン人カラモという依託学者で、ロンドンの英国海軍工廠にあってエンジン製造に従事していた者で、エンジンには相当くわしいからこそ、ああして立派な操作をやっているのだ――と叱りつけた。
海野十三 浮かぶ飛行島 青空文庫
上田は「日石」のこの地方唯一の特約店で、海軍工廠へも上田の店からでなければ重油が入らないのであった。
宮本百合子 猫車 青空文庫
お前達も知っているとおり、わしは元、海軍工廠に勤めていたものの、不幸にもウィンチが切れ、灼鉄が高い所から、工場の床にドッと墜ち、それが火花のように飛んで来て眼に入り、退職しなけりゃならなくなって、それからこっち、お前達にも、ひどい苦労を嘗めさせた。
海野十三 空襲葬送曲 青空文庫
「そんなわけで、わしは、海軍工廠をやめたが、お国のために尽そうという気持は、更に変らないのじゃ。
海野十三 空襲葬送曲 青空文庫
で、一人の証人が呼び出されて、被告はその兵営と海軍工廠とのある町のある旅館の食堂に、誰か他の人間を待ちながら、ちょうどその必要な時刻にいた男に違いない、ということを鑑定させることになった。
上巻 二都物語 青空文庫
これは理化学研究所所長大河内正敏氏などが夙くから唱道して来たところであるが、呉海軍工廠が試験的に部分品や、材料などの下請を高知県下の中小工業者に注文したところが、それが意外の好成績で、同県は有数な工業地方になりそうだ、という実例がある。
戸坂潤 現代日本の思想対立 青空文庫
(自注5)大建造物――野原の海岸沿いの畑地を広大につぶして、海軍工廠が建設された。
一九三八年(昭和十三年) 獄中への手紙 青空文庫
母の親戚には、芝新銭座の近藤塾の関係から、近藤男爵や山中造船中将など、横須賀海軍工廠には、かなり知人や遠縁の者もいたはずだが、母の手紙がそれらの人に触れていたことはない。
――四半自叙伝―― 忘れ残りの記 青空文庫