切り石
きりいし
名詞
標準
hewn stone
文例 · 用例
ひと足遅れてのぼり来る姫の息せまりて苦しげなれば、あまたたび休みて、ようよう上にいたりて見るに、ここはおもいのほかに広く、めぐりに低き鉄欄干をつくり、中央に大なる切り石一つすえたり。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
しかも今度の石にかぎって、それが大きい切り石であったので、猪上の右の眉の上からは生血がおびただしく流れ出した。
— 岡本綺堂 『父の怪談』 青空文庫
支那」の切り石のような迫力との対照は、メイエルホリドがひととおりの才人でないことを知らされる。
— 宮本百合子 『ソヴェトの芝居』 青空文庫
いたずらに足の底に膨れ上る豆の十や二十――と切り石の鋭どき上に半ば掛けたる編み上げの踵を見下ろす途端、石はきりりと面を更えて、乗せかけた足をすわと云う間に二尺ほど滑べらした。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
この石室の大きさや形は、いろ/\種類がありますが、なかには綺麗な切り石で造つたものもありますし、また、さう手を加へない重さ何噸といふほどの大きな石を用ひて、造つたのも少くはありません。
— 濱田青陵 『博物館』 青空文庫
」と、おじさんは、かきねの外がわの、切り石の上へ、自分がさきに腰をおろしました。
— 小川未明 『春さきの朝のこと』 青空文庫
裏は小広い空地ではあったが、地面には雑草がぼうぼうと生えて、ところどころに木立ちがあって、切り石などが置いてあった。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
お石場にも、朝から、陽がかんかん照りつけて、捨て置きの切り石の影は、むらさきだった。
— 悲願百両 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
作例 · 標準
城壁はすべて切り石で造られていた。
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庭園の通路には、立派な切り石が敷き詰められている。
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「この石垣、切り石でできてるんだね。すごい!」
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古い寺院の柱は、一つ一つが大きな切り石から削り出されていた。
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