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皆失

かいしつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
自分のためにあそばされた数々の御遺言はどこへ皆失われたものであろうと、そんなことがまたここで悲しまれる源氏であった。
須磨 源氏物語 青空文庫
人々は心も肝も皆失ったようになっていた。
明石 源氏物語 青空文庫
一人の求婚者に同情して与えてしまえばほかの人は皆失恋することになるのだから、うかと縁談が決められないのだよ。
藤袴 源氏物語 青空文庫
家に帰ると、家人が榛軒の頭を見て、皆失笑した。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
親父は幾つとなく事業をやつて皆失敗したぢやありませんか、僕だつて僕だつて……」「そんな資本金はもう家にはない。
牧野信一 父の百ヶ日前後 青空文庫
さういふ情人を見る時の君はまた、つい默り勝ちで、思はず欠伸をするやうなことになつたり、眞面目なことを言はなければならない場合にも、つい空呆けて横を向いたりするやうな始末であつて、そのために君の求めるものは酬いられず、皆失戀に終つたとも語つてある。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
その他、最近に於いて大衆性のない小説は、歴史小説、宗教小説、教訓小説、及び凡て世界大戦前に題材をとつた小説であつて、これ等は大衆小説としては殆んど皆失敗してゐる。
平林初之輔 商品としての近代小説 青空文庫
集ってきた鉱山の社員や村の人々も、皆失望してしまった。
海野十三 宇宙戦隊 青空文庫