十二神将
じゅうにじんしょう
名詞
標準
the twelve divine generals (of Bhaisajyaguru)
文例 · 用例
そのクムヒルの原語クムビラの音訳が薬師の十二神将の宮毘羅、仏の大弟子の金毘羅比丘、讃岐に鎮座して賽銭を多く占る金毘羅大権現等で、仏典には多く蛟竜と訳し居る。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
本尊夢の告げに予てより薬師の十二神将が浄蔵を護る、その日の宿直が子の神だったから鼠害を受くるのだと。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
すると、鳶色がかつた樅や、白味の勝つた櫟や、干割れた竹柏の樹の肌が、陰鬱な森の空気にくつきりと浮き上つて、さながら古寺の内陣で、手燭の火影に、名匠の刻んだ十二神将の背でも見るやうに、引き緊つた健かな気持で眺められる。
— 薄田泣菫 『森の声』 青空文庫
無髯で赭丹色をした顔には、顴骨突起と下顎骨が異常に発達している代りに、鼻翼の周囲が陥ち窪み、その相はいかにも醜怪で――と云うよりもむしろ脱俗的な、いわゆる胡面梵相とでも云いたい、まるで道釈画か十二神将の中にでもあるような、実に異風な顔貌だった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
四天王や十二神将のようなものでも、インドあたりならば、どこかで見た事もあるような甲冑を着ているわけであるが、日本ではただ何処か知らない霊界に於ける仏教護勇の役に任ずる大力の理想的荘厳としてしか観られなかった。
— 高村光太郎 『本邦肖像彫刻技法の推移』 青空文庫
基衡が毛越寺を営むや、丈六薬師仏ならびに十二神将の彫刻を、当時の京都の仏師雲慶(運慶とは別人、かつて『歴史地理』上運慶と書いたのは誤植なり)に依頼した。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
本来は仏法を守護するもので、所謂梵天・帝釈・四大天王・十二神将・二十八部衆などいう類みな護法善神である。
— その一例として飛騨の牛蒡種 『憑き物系統に関する民族的研究』 青空文庫
本堂のなかには円い仏壇があって、本尊薬師を中央に十二神将が並んでいる。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
作例 · 標準
薬師如来は、十二神将という守護神に守られています。
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ウィキペディア
十二神将(じゅうにしんしょう)は、仏教における天部。十二薬叉大将(じゅうにやくしゃだいしょう)、十二神王ともいい、薬師如来および薬師経を信仰する者を守護するとされる十二尊の仏尊である。新薬師寺にある塑像の十二神将像がよく知られる。梵語では、例えば伐折羅は、ヴァジュローマハーヤクシャセーナパティであり、訳すと「ヴァジュラ(という神格の)偉大なヤクシャの軍の主」、すなわち大夜叉将軍=神将と意訳される。元々は夜叉であったが、仏と仏法の真理に降伏し善神となって仏と信者を守護する。
出典: 十二神将 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0