差引勘定
さしひきかんじょう
名詞
標準
balance (of an account)
文例 · 用例
いずれは落馬しましょうから、そのとき差引勘定をして下さい。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
だが、この高さの過剰も、他の点の不足と差引勘定するとむしろ足りないくらいだった。
— 寓意を含める物語 『ペスト王』 青空文庫
夫婦といふものが君、互ひに自分の權利を主張して、しよつちゆう取つ組み合ひをしたり、不愉快な思ひをしたりしてるよりは、少し位は莫迦らしくても、機嫌を取つて、賺して置く方が、差引勘定して餘つ程|得だよ。
— 石川啄木 『我等の一團と彼』 青空文庫
」と校長は失くなつた古時計の代りに、こんな立派な教訓を授けるのは、差引勘定には合はないが、その勘定に合はないところに教育者の職分があるとでもいつたやうな高尚な顔つきをした。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
面白い事と、悲しい事と、差引勘定|零。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
一と二と三と加へて、一と二と三と引けば、差引勘定零。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
即、生と死、差引勘定零となるのだが、即ちこの零、即死なるものに於ては一だが、其の死に至る間のプロセスに至つては、実に、千変万化である。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
由って広い世界の空気を吸い損ない、人間が大きく太り兼ねたこと、また大志大望あるものが世界を相手に競争の出来なかったこと等を想えば、ある小さな技芸に於て繊細な手先の仕事は発達したとしても、差引勘定して利害は果して如何あろう。
— 新渡戸稲造 『東西相触れて』 青空文庫
作例 · 標準
月末には、必ず差引勘定を確認して家計を管理している。
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彼は帳簿の差引勘定が合わないことに首を傾げた。
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会社は四半期ごとに差引勘定を監査し、財務状況を報告する。
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