逐出
逐出
名詞
標準
文例 · 用例
西洋人に伍して角逐出来る体力や気魄に就て探りを入れたのである。
— 岡本かの子 『巴里のむす子へ』 青空文庫
で、女房を逐出し得てからは、それこそせいせいした心持になって、渾身の情を傾けて力寿を愛していたことであろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
十三 犬嫌の父は泊めた其夜を啼明されると、うんざりして了って、翌日は是非|逐出すと言出したから、私は小狗を抱いて逃廻って、如何しても放さなかった。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
と、逐出す筈の者に、如何しかポチという名まで附いて、姿が見えぬと父までが一緒に捜すようになって了った。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
一子|※との間を往復させ、秘かに現衛侯|逐出しを企んでいる。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
そこで今度は事務長が面喰って、早速小僧を逐出しにかかったが、小僧がなかなか降りようとしない。
— 夢野久作 『難船小僧』 青空文庫
キットこの家で美鳥さんに子守唄を唄わせて見せるわ」「……………………」「何と仰言ったって美鳥さんを逐出させるような残酷な事は、断じて、断じてさせないわ」「……勝手にしろッ。
— 夢野久作 『二重心臓』 青空文庫
』と銀之助は一向頓着なく、『何ださうだねえ、先の下宿では穢多が逐出されたさうだねえ。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫