小邑
しょうゆう
名詞
標準
文例 · 用例
人口、四千くらゐの小邑である。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
人家稀疎、炊烟迷離、那須野原中の一小邑たるに過ぎず。
— 田山花袋 『日光山の奧』 青空文庫
――ここは志津川湾に沿う小邑であった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
笠岡一口唄(笠岡は瀬戸内海に面した岡山県の小邑である。
— 野口雨情 『野口雨情民謡叢書 第一篇』 青空文庫
W・タンナーは米国の中部に在る大都会から、三四|哩隔った小邑の会社員であった。
— 宮本百合子 『美しき月夜』 青空文庫
たとひ此等の異人の真の来訪のない時代にも、村々の宿老は、新しく小邑落の生活精神としての呪術を継承する新人を養成する為に、秘密結社を断やす事なき様に努めて来た。
— ――序説として―― 『唱導文学』 青空文庫
事実について言ふと、国家が固まつて後、複姓――小氏――の家が分立して、近所遠方に処を占めるやうになつた事の前型として、部落から岐れて、更に小邑を作る事が行はれて居るのだ。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
不足當吾釋寺一小邑之數也(『全唐文』卷七百二十七)。
— 桑原隲藏 『創建清眞寺碑』 青空文庫