重きをなす
おもきをなす
表現動詞-五段-サ行
標準
to carry weight
文例 · 用例
しかもこの七八人の根岸派同志が今日の歌壇にいかに重きをなすか、成功の確然たるものがなくて、どうしてしかることを得べきか。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
さて、これで人物画といふものが、美術の上で殆ど最も重きをなすものだといふ事を説明したが、その人物画の中、何と云つても婦人は、「美」に歩近いだけに、古来、男の画よりも御婦人の画の方がどうしても一般に気受がよろしい。
— 岸田劉生 『美術上の婦人』 青空文庫
この相馬氏も軈て立派に一家をなして業界に重きをなす人となったが、惜しいことに先年病歿されてしまった。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
仏蘭西風の軽快と洗錬との美を全く欠いた点がやがて独逸文明の世界に重きをなす所以であらうが、自分達の様な体質や気質を持つた者には容易に親みにくい文明である。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
去れどこの学術上の作物が、如何に不愉快のうちに胚胎し、如何に不愉快のうちに組織せられ、如何に不愉快のうちに講述せられて、最後に如何に不愉快のうちに出版せられたるかを思へば、他の学者の著作として毫も重きをなすに足らざるにも関せず、余に取つてはこれほどの仕事を成就したるだけにて多大の満足なり。
— 夏目漱石 『『文学論』序』 青空文庫
この紳士こそ、四馬剣尺の部下として重きをなす机博士その人であった。
— 海野十三 『少年探偵長』 青空文庫
まあ大体は医者の言葉が重きをなすのだろうが、必ずしもそうばかりではなく、誰が思い初めるともなく、誰が云い出すともなく、周囲の者達が一様に、今日は少しいいなとか、今日は少し悪いなとか、そういった調子になるんだ。
— 豊島与志雄 『好意』 青空文庫
まことに、真船豊なる新作家は、突如としてこの初々しい舞台に姿を現はし、一躍劇文壇に重きをなすに至るのであるが、この作家の代表作は別の巻に収められる筈であるから、わざとこの巻から除くことにした。
— 岸田國士 『二つの戯曲時代』 青空文庫
作例 · 標準
例句