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絹服

きぬふく
名詞
1
標準
文例 · 用例
依って絹服一重ずつ下し置かれる」 こう言って目録を渡した。
森鴎外 堺事件 青空文庫
両隊長、小頭は大抵新調した衣袴を着け、爾余の十六人は前夜頂戴した絹服を纏った。
森鴎外 堺事件 青空文庫
考えて見れば、太った体に肉桂色の絹服をつけ、鼻眼鏡をかけたミス・ハウドン。
宮本百合子 七階の住人 青空文庫
重くてつるつるとしたその絹服の感触が幸治たちの生活の感覚をひっぱっているようで、いじっている気がしなくなったのであった。
宮本百合子 二人いるとき 青空文庫
」 それを遮って肩にビーズの飾止めのついた絹服を着た伸子が素子の手の上に自分の手を重ねて押しつけながら、注意をもとめた。
宮本百合子 道標 青空文庫
「――えらく、話がもてているじゃないか」 その男は、断髪で紺の絹服をつけている伸子に、女を意識した長い一瞥を与えたまま、わざと伸子を無視して、比田に向って高飛車に云いかけた。
宮本百合子 道標 青空文庫
「こちらは姉さんなんだそうです、浪子さん」 その娘は、紫っぽい絹服をつけていて、内気そうに伸子たちと挨拶した。
宮本百合子 道標 青空文庫
――姉妹で度々楽屋へ訪ねて頂いたんですが……」 妹も新しくないベージュの絹服をきていて、器量は美しいけれども艷のない若い顔に白粉がついていた。
宮本百合子 道標 青空文庫