如意輪観音
にょいりんかんのん
名詞
標準
Cintamani-cakra (manifestation of Avalokitesvara)
文例 · 用例
当時、聖徳太子が自ら刻んだという如意輪観音の像だけは、寺院の近くに、今にその堂宇を残しているのであるが、最近、それが聖徳太子の作ではなく運慶の作であることが鑑定され、近く国宝に編入されるという噂である。
— ――私の郷土を語る―― 『荒雄川のほとり』 青空文庫
うす暗い本堂の中で、私たちは名高い如意輪観音の坐像を見ました。
— 薄田泣菫 『中宮寺の春』 青空文庫
玉幡は四本とも同型のもので、幅二尺高さ七尺ばかり、上から三分の一までの部分は、ビルマ風の如意輪観音が半跏を組んでいる繍仏になっていて、顔を指している右手の人差指だけが突出し、それには折れないように、薄い銅板を菱形にして巻いてあった。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
乾漆か木彫かとて役人がゆびもて弾く如意輪の像 大和あたりの古い寺へ係りの役所の吏員が来て乾漆で成つた仏像か、木彫仏かと云つて、指で如意輪観音の黒ずんだ像を弾いて見てゐる。
— 與謝野晶子 『註釈與謝野寛全集』 青空文庫
宇治、鳳凰堂、平等院、宇治川花屋敷、佐久間象山遭難地、加茂川、本能寺、御所、烏丸通、堀川、嵐山電車、仁和寺の山、塔、如意輪観音、大竹林、隠窟、臨済宗大本山天龍寺、保津川、桂川、金閣寺(鹿苑院)、大極殿(平安神宮)。
— 斎藤茂吉 『つゆじも』 青空文庫
金堂安置の薬師如来像のような聖徳太子御在世中の造像にかかるものや、同金銅|釈迦三尊像や、所謂|百済観音像や、夢殿の救世観世音菩薩像、中宮寺の如意輪観音と称する半跏像の如き一聯の神品は、悉く皆日本美の淵源としての性質を備えている。
— 高村光太郎 『美の日本的源泉』 青空文庫
かたちから見ますと、まあ如意輪観音にちかいものかと思いますが。
— 堀辰雄 『大和路・信濃路』 青空文庫
観心寺の如意輪観音に密教風の神秘性が遺憾なく現われているとすれば、あの観音に似た感じのあるこの像も密教芸術の優秀なものに数えていいであろう。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
作例 · 標準
この寺の本尊は、美しい姿勢の如意輪観音像だ。
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六観音の一つである如意輪観音は、衆生の苦しみを救うとされる。
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如意輪観音の穏やかな表情を見ていると、心が安らぐ。
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