役々
役々
名詞
標準
文例 · 用例
役者も一人一人に見るとなかなかよく役々を務めて申し分ないもののようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
自分の職業に気を取られて、ただ営々|役々と年月を送っている人は、道というものを顧みない。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
營々役々として錙銖の利を爭つて、成功して資本家となつてゐるものも、これを羨望しつつ勞動者となつてゐるものも、Platon の目から見れば等しく賤業者(β)である。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
自分の職業に氣を取られて、唯營々役々と年月を送つてゐる人は、道と云ふものを顧みない。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
利章等が跡からそれを役々のものに問ふと、別に仔細はない、只心附かなかつたと云ふ。
— 森鴎外 『栗山大膳』 青空文庫
それが少しく遺憾であったが、役々いずれも好評、取り分けて例の「馬の別れ」が大好評で、この以来、塩原多助といえば直ぐに「馬の別れ」を思い出すほどに有名なものになってしまった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
菊五郎は藤吉郎と馬丁幸吉の二タ役をつとめ、家橘(羽左衛門の父)が大内蔵、福助(歌右衛門)が小染を勤め、これも役々の評判がよかった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
どの役々も嵌り役で、もとより悪かろうはずはなかったが、それらの出来栄えよりも、長くわたしの記憶に残っているのは、「雪月花」の浄瑠璃であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫