詰草
つめくさ
名詞
標準
white Dutch clover
文例 · 用例
「大佛錢のやうだが――」 詰草の寛永通寶に交つて、たつた一枚、眞新しい文錢、――それは昔々徳川家康が鐘名に文句を附けて、豊臣家を困らせ、大阪夏の陣の原因になつた方廣寺の大佛を、寛文二年三月、潰して鑄た有名な文錢――だつたのです。
— 一枚の文錢 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「大仏銭のようだが――」 詰草の寛永通宝に交って、たった一枚、真新しい文銭、――それは昔々徳川家康が鐘銘に文句を付けて、豊臣家を困らせ、大坂夏の陣の原因になった方広寺の大仏を、寛文二年(一六六二)三月、潰して鋳た有名な文銭――だったのです。
— 一枚の文銭 『銭形平次捕物控』 青空文庫
そこでおれは美しい正方形のつめくさの絨氈の上で夕方までいろいろ踊るといふのはどうだ あんな単調で暑苦しい蔬菜畑の仕事にくらべていくら楽しいかしれないと考へた。
— 宮沢賢治 『花壇工作』 青空文庫
一面の爪草の花、青白いともしびを點じ微かな悦びをくゆらしそれから月光を吸ふつめくさの原。
— 宮澤賢治 『うろこ雲』 青空文庫
「なんばん鐵のかぶとむし 月のあかりも つめくさの ともすあかりも 眼に入らず 草のにほひをとび截って ひとのひたひに突きあたり あわててよろよろ 落ちるをやっとふみとまり いそんでかぢを立てなほし 月のあかりも つめくさの ともすあかりも眼に入らず 途方もない方に 飛んで行く。
— 宮澤賢治 『うろこ雲』 青空文庫
楊の木の中でも樺の木でも、またかれくさの地下茎でも、月光いろの甘い樹液がちらちらゆれだし、早い萱草やつめくさの芽にはもう黄金いろのちいさな澱粉の粒がつうつう浮いたり沈んだりしています。
— 宮沢賢治 『イーハトーボ農学校の春』 青空文庫
ちゃうどそのときはつめくさの花のさくころで、あの眼の碧い蜂の群は野原ぢゅうをもうあちこちにちらばって一つ一つの小さなぼんぼりのやうな花から火でももらふやうにして蜜を集めて居りました。
— 宮沢賢治 『洞熊学校を卒業した三人』 青空文庫
ある夏の暮れ方、カン蛙ブン蛙ベン蛙の三疋は、カン蛙の家の前のつめくさの広場に座って、雲見といふことをやって居りました。
— 宮沢賢治 『蛙のゴム靴』 青空文庫
作例 · 標準
公園の芝生に一面に咲く詰草で、子供たちが花冠を作っている。
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詰草は昔、海外からの輸入品が壊れないように緩衝材として詰められていた。
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四つ葉の詰草を見つけると幸せになれるという言い伝えがある。
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