居人
きょじん
名詞
標準
文例 · 用例
」 と、巡査部長はかぶりを振つて、「それから、犯人の目撃者に就きましては部下に申しつけまして、この建物や近所の住居人を早速調査させてをりますが‥‥」 グスタフソンとソオルは住居の表側の方へまた戻つて行つた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
同居人がいないのかね。
— 太宰治 『饗応夫人』 青空文庫
筆者はすでに三〇歳を過ぎており、「右に六〇、前に一〇」などと唱えながら狭いアパートの部屋をうろつき回っていると同居人には大いに迷惑がられたが、初めて自転車に乗れたときのようなその喜びは忘れることができない。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
筆者はほぼ一年半の間、蟄居閉息してこの原稿をまとめたが、その間口をきく相手は唯一同居人のみだった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
自分が積み上げていく原稿の束が、果たしてヤギの餌以上のものであり得るのか悩み続けた筆者は、ついに不安がこうじた挙げ句、同居人に読んでもらうというやけくその振る舞いに及んだ。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
コンピューターには何の思い入れもなく、パワーブックをまな板代わりに使うような同居人は、記述が技術的な説明やスペックの紹介に及ぶとプリントアウトを数枚まとめて放り投げ、物語の本線のみを追った。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
事態に気付いた筆者はいったんは怒鳴り散らそうかとも思ったが、かなうならばコンピューターに直接興味のない人にも読んでもらえないものかというはかない願いに一歩近づくうえでは、同居人の反応を指標として、原稿の仕立てを調整するべきではないかと考えた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
我が家の同居人である妻アキコは、電気製品を買ってくるとダンボールごと取り扱い説明書を捨ててしまうゴリラの親戚である。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫