小々
小々
名詞
標準
文例 · 用例
扇の地紙形に、兩方に袂をふくらましたる形、大々小々いろ/\あり。
— 泉鏡花 『寸情風土記』 青空文庫
しかし底には幾多の幻怪なものが潜んでいる大海の面に、可哀らしい小々波がうねっているように思われますね。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
殿|復びお出ましの時には、小刀を取って、危気無きところを摩ずるように削り、小々の刀屑を出し、やがて成就の由を申し、近々ご覧に入るるのだ。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
ただ、聖人が用いられないのは、人が他の人々の小々の技芸に価値を見るためである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
もし聖人が用いられれば、即ち大功業が成し出されて、他の人々の小々の技量に価値を見ることはない」『朱子語録』というのも、真にそうである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
あれは小々呆んやりだけれど、まあ、気立てはよい方ですからねえ」 それを云いながら、老夫人は自分の口を何やらよそものに感じた。
— 矢田津世子 『女心拾遺』 青空文庫
銭亀ほどのわりがらこに結って、小楊子の小々太い位なのではあるが、それこそ水の垂れそうな鼈甲の中差と、みみかきのついた後差しをさした。
— 蕎麦屋の利久 『旧聞日本橋』 青空文庫
時にゴキゲンは相変らずで、実は小々本日は話の筋があつて」「もうダメだよ。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫