投映
とうえい
名詞
標準
文例 · 用例
対話は極めてぎごちない文語体で、含蓄に乏しく、しかしながら時に、単素にして厳粛な場面のトーンを作り出すことによつて、人生の瞬間的危機を、まざまざと観客の心に投映する。
— 岸田國士 『仏国現代の劇作家』 青空文庫
この意気は、もとより彼ら箇々のものに違いないが、大きく観ると、秀吉の意気の投映であり、秀吉という主体を得て、初めて、太陽系を環る諸衛星のような勢いと燦きを持ったということもできる。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
それとも、鏡の面へどこかから投映しているのかもしれない」 影男は奇術師の性格を持っていたので、あくまで奇術ふうに解釈した。
— 江戸川乱歩 『影男』 青空文庫