差し立て
さしたて
名詞
標準
dispatch
文例 · 用例
公儀でお差し立ての分が毎年三|艘。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
幡随院一家が出しているのが一艘に、但馬屋身内で差し立てているのが一艘。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
この捌きには、土地の役人共も頭を悩まして、例の「御伺」を江戸へ差し立てると、ひと月余りの後に「御差図書」が廻って来た。
— 小女郎狐 『半七捕物帳』 青空文庫
だから歯みがき一つ買うにも、まず政府へ願書を差し立て、何が故に歯磨きに興味を感ずるか、年齢は幾つか、既婚か未婚か既婚ならば妻もしくは夫の人物・性行・嗜好の一般、家族は何人か――各写真一葉添附のこと――共産党政府に異心なきことの証明。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
またしても、阿賀妻謙を差し立てることになったのである。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
……ご存知の白須氏、桐島氏差し添え、これより直ちに駕籠をもって、冬次郎様お屋敷まで差し立てまする……つきましてはこれなる小箱一個、私より冬次郎様へのご進物、そなたの手よりお渡しくだされ、このようにご伝達くださりませ。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
ややあって法外は、顔を上げ、「その出羽守の暴状を、公儀へ訴え出る途もあったであろうに、なにゆえしかるべき当路者へ、差し立て願いに及ばんだのかの――上も、それだけの狼藉ぶりを耳にしては、そのままに打ち捨ておくわけにはゆかんはずだが。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
閑職の甲府勤番になるのも、出世の梯子段の一つと思ひ、充分教へもし勵ましもして、甲府へ差し立てた」「――」「が、禍ひは何處にあるかわからない。
— 夕立の女 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
急ぎの用件だったので、私は書状をすぐさま差し立てした。
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使いの者は、重要な文書を差し立てるために早朝に出発した。
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彼の言葉は、まるで緊急の差し立てのようだった。
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