馬繋ぎ
うまつなぎ
名詞
標準
文例 · 用例
右手には馬繋ぎ場も出来ている。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
馬繋ぎ場のわきで立ちどまった彼は、振り分け荷を土塀の下の草の上において、袴の股立ちをおろした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
鹿毛、栗、月毛、黒などが何十頭も馬繋ぎに首をならべていた。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
――どこの旅籠だ、その家は」「ずっと町端れの、まだ十里も先だが、軒先に馬繋ぎの杭を打ち並べてある土蔵二階の家さ」「供の男というのは」「一見して分る黒奴だ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
すると馬繋ぎへ駈けつけたに違いない。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
だが、たくさんな幕と乱軍の営内では、どこが敵の馬繋ぎ場か、ちょっと見当もつかないのである。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
城太郎は威勢よく、「餅屋のおばさん、二盆おくれ――」 呶鳴っておいてから、軒先の馬繋ぎに牛をつなぐ。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
廂の先には「馬繋ぎ」と呼ぶ棒杭が四、五本打ち込んであり、この山中のしかも深夜に、まだ客があるのか、土間のうちからパチパチと火のはぜる音に混じって、粗野な人声が洩れてくる。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫