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甎全

ぜんぜん
名詞
1
標準
文例 · 用例
例へば西郷南洲の逸題に、幾歴辛酸志始堅    幾たびか辛酸を歴て志始めて堅し、丈夫玉碎慚甎全    丈夫玉砕、甎全を慚づ。
河上肇 閑人詩話 青空文庫
と云ふのがあり、甎全は瓦全としたいところを、平仄の関係で仄字の瓦を避けたのだが、日本人が日本人に読んで貰ふつもりで書かれたものなら、ここなどは平仄の規則を破つて、吾々の耳に慣れた瓦全を用ふる方がよく、それに玉砕に対して瓦全といふ言葉はあるが、甎全などいふ成語はない筈でもある。
河上肇 閑人詩話 青空文庫